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経験学習サイクルとは?実践のコツやPDCAサイクルとの違いを解説!

 2020.09.28
 

同期入社の同僚や、同じ部署の先輩・後輩に「経験値は自分とさほど変わらないのに、なぜあの人はあんなに仕事ができるんだろう……?」と思わせる人はいませんか?
 
そんなビジネスにおける成長スピードが早い人・遅い人の違いには、「経験学習サイクル」の実践が隠れているかもしれません。
 
そんな経験学習サイクルのプロセスや実践のコツ、おすすめの本などをわかりやすく解説!
 
若手ビジネスパーソンはもちろん、組織の成長スピードを高めたいと考えているマネージャー、経営者の方も必見です。
 

 
 

経験学習サイクルとは?PDCAとはどう違う?

 

 
経験学習サイクルとは、コルブ(D.A Kolb)によって提唱された経験学習理論をもとに、経験から学びを得るプロセスを理論化したもの。
 
「経験→振り返り→概念化→実践」という4つのステップからなります。
 
上記の図のように経験だけで終わらせず、振り返りや概念化、実践のステップを踏むことで初めて、過去の経験を成長に活かすことができるのです。
 
 

経験学習サイクルとPDCAの違い

 
経験学習と似た概念として、PDCAが挙げられます。PDCAの4つのステップは、「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)」。
 
PDCAが1つの業務の「改善」に重きを置いた手法であるのに対し、経験学習サイクルは、「経験」を「概念化」することによって、既存の枠組みを超えた学びや気づきを得られるのが特徴です。
 
経験学習サイクルは既存の枠組みを超えて、経験から学びを得るプロセスを示すフレームワーク、PDCAは業務の効率化・改善のための手法であることを押さえておきましょう。
 
 

経験学習サイクルのプロセスを解説

 
続いて、経験→振り返り→概念化→実践の4プロセスを詳しく見ていきましょう。
 
 

①経験

 
最初の経験とは、会議で新規プロジェクトのプレゼンをした、社外研修を受講したなど、具体的な体験を指します。
 
ここでの経験は、仕事の場面に限ったことではありません。学生時代のクラブ活動やバイト体験などが、のちの振り返りの材料となることもあります。
 
これは人から見聞きしたことではなく、自分自身が主体的に考えて行動した経験であることがポイント。自分ごととしての経験が、後の振り返り・概念化にも活きてきます。
 
 

②振り返り

 
ある経験をしたら、次は「振り返り」が重要です。
 
気づきや学びのきっかけとなる経験の後は、必ず「自分はこの経験から何を学んだか?」という振り返りを心がけましょう。
 
気づきや学びを深めるには、「具体的にはどういうことか?」と深める問いや、「他に気づいたことはないか?」と広げる問いを立てるのが有効です。
 
 

③概念化

 
振り返りの後は、それを概念化することで、初めて他の経験に活かすことが可能になります。
 
例えば、「社外研修でロジカルシンキングを学ぶ」という経験をしたとしましょう。これについて「ロジカルシンキングでは、MECE(ミーシー)が重要ということを学んだぞ」と振り返るのも大切ですが、そこで終わりにしてはいけません。
 
重要なのは、学んだことを抽象化・概念化して、他に転用できるレベルまで落とし込むこと。
 
「“モレなくダブりなく”という考え方は、市場調査や企画案作成でも活かせそうだ」などと、今後の取り組みや他の事例に転用できないかを考えましょう。
 
 

④実践

 
概念化の次に必要となるのが、実践です。
 
もし振り返りや概念化といった内省ばかりで実践をしなければ、せっかく得た気づきや学びを活かすことができません。
 
先ほどの例でいえば、研修で学んだMECEのフレームワークを日々の業務に活用するなど、実践までやり遂げるよう意識しましょう。
 
ただの気づきや学びで終わらずに行動に移せるかが、成長する人・しない人の分かれ道にもなります。
 
 

ビジネスにおける「経験学習サイクル」の注意点

 
ビジネスシーンでは、スピード感ある行動が求められたり、膨大な業務量に追われていたりと、あまり振り返りの時間をとれないケースも少なくありません。
 
例えば、せっかく社外研修を受講したのに「学んだ内容をすっかり忘れてしまった」「その後の業務に活かせていない」なんて覚えはありませんか?
 
しかし、これではただ経験を重ねるばかりで、大きな成長には繋がりません。
 
だからこそ、ビジネスシーンでは「経験・実践=行動(アクション)」と「振り返り・概念化=学習(ラーニング)」の双方を意識的におこなうことが重要なのです。
 
せっかくの経験を次に活かし、成長に繋げるためにも、ぜひ経験学習サイクルのフレームワークを取り入れてくださいね。
 
 

経験学習サイクルへの理解を深める本

 
この記事で経験学習に興味を持ったら、次に紹介する本でさらに理解を深めるのも良いでしょう。
 
 

経験学習サイクルの本①:職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門

 
 

 

 
経験学習の第一人者が著した、入門書にぴったりの1冊。
 
経験から学びを得るためのノウハウがわかりやすくまとめられています。
 
同期と差をつけたい社会人1年目の人はもちろん、部下のマネジメントが求められる管理職の方にもおすすめです。
 
 

経験学習サイクルの本②:最強の経験学習

 

 
経験学習についての基礎を押さえたうえで、応用編として読むのにおすすめなのが、「最強の経験学習」。
 
9つの学びのスタイル(経験する、想像する、内省する、分析する、思考する、決定する、行動する、開始する、バランスをとる)をもとに自分の「学びのスタイル」や自身の長所、短所を知ることができます。
 
 

「経験学習サイクル」をチームで体感できるプログラムも

 
実際に、経験学習サイクルを体感するには、社外のプログラムを取り入れるのも1つの手です。
 
たとえば、当社が提供している「クエスチョンサークル」。
 
これは、チームでおこなう月1回程度の対話セッションを通して社内の課題を発見し、「振り返り」、「概念化(=行動計画の立案)」、「実践」というステップを繰り返していくプログラム。約半年間ほどの取り組みを通して、実際に経験学習サイクルを体感することができます。
 
また、研修などで与えられただけの情報や学びは、次の行動に繋がりにくい傾向がある一方、クエスチョンサークルでは自ら「問い」を立て、本質的な問題を発見していくのが特徴。
 
自分ごととして職場の問題を扱うため、気づきや学びを自然と次の実践に繋げやすいのもメリットです。
 
 

経験学習サイクルを活かして、チームの成長を促進しよう

 
ビジネスシーンはもちろん、プライベートなどさまざまな場面での経験を成長のチャンスにできるのが魅力の「経験学習サイクル」。
 
日々の体験や何気ない業務経験から、思いがけない気づきや学びを得られることもあるので、ぜひ活用してみてくださいね。
 
チーム全体で経験学習サイクルを体感できる「クエスチョンサークル」については、ぜひこちらからお問い合わせください