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タックマンモデルによる組織開発のコツは?4つの発展段階と活用法も解説

 2020.09.26
 

プロジェクトチームや部署のリーダーのなかには、「チームがどうも停滞している」「お互いの個性や持ち味を活かせていない」といった悩みを抱えている人も多いのでは?
 
そんな課題感でチームビルディングを必要としている人ならぜひ知っておきたいのが、「タックマンモデル」。
 
今回は、タックマンモデルの4つの発達段階や組織開発への活用法について解説します!
 

 
 

タックマンモデルとは?

 

 
心理学者のタックマンが提唱した「タックマンモデル」とは、チームが機能する(成果が出せる状態になる)までを4つの段階に分けたフレームワークのこと。時間の経過とともに、チームに起こる変化やパフォーマンスの状態を、それぞれの成長過程に示したものです。
 
人は個性や持ち味によって、それぞれ異なる考え方やアプローチを持っています。そのため、お互いの個性や持ち味を活かし、成果を上げられるチームに成長させるのは決して容易ではありません。
 
しかし、このタックマンモデルを理解して意識的に活用することができれば、効果的な組織形成(チームビルディング)の実現が可能になるのです。
 
ちなみに、各フェーズの期間はチームのメンバー構成やチームを取り巻く周囲の環境によっても異なりますので、柔軟に捉えていきましょう。
 
 

タックマンモデルの4つの発展段階

 
タックマンモデルでは、チームが機能するまでの過程を次の4つに分類しています。
 

①形成期…Forming(フォーミング)
②混乱期…Storming(ストーミング)
③規範期…Norming(ノーミング)
④機能期…Performing(パフォーミング)

 
順番に見ていきましょう。
 
 

①形成期(フォーミング)

 
形成期(フォーミング)は、メンバーが集まったばかりで、互いのことや何をするのかがよくわかっていない段階。この期間には、不安や緊張が見られます。
 
基本的にメンバーは指示待ちで、言われた通りに行動をします。
 
次のフェーズである混乱期への移行には、心理的安全性の確保による積極的なコミュニケーションが重要です。
 
 

②混乱期(ストーミング)

 
続いてメンバー間での対立や衝突が起こるのが、混乱期(ストーミング)の段階。
 
それぞれが本音で意見を言い合い、コントロールしにくい状況になることから、生産性は低下します。
 
一見悪い状況に思えるかもしれませんが、相互理解を深め、チームに望ましいノーム(=規範。暗黙の了解のようなもの)を得るためには、健全な対立や衝突も必要。前向きに捉えて、活発な意見交換を心がけましょう。
 
次のフェーズである規範期(ノーミング)への移行には、意思決定に繋がる「質の高いコミュニケーション」がポイントとなります。
 
 

③規範期(ノーミング)

 
混乱期を乗り越えた後にくるのが、規範期(ノーミング)。ノーム(規範)によって、徐々にパフォーマンスが上がってくるのが特徴です。
 
このノームが生まれると、各メンバーの個性や持ち味をお互いが受け入れ、お互いを活かし合うようになります。それぞれの強みや役割が明確化され、情報の共有が進むことで、共通言語や共有された価値観が生まれてきます。
 
次のステージである機能期へ移行するには、このノームやチームの目標にそれぞれが納得している状態が必要です。
 
 

④機能期(パフォーミング)

 
機能期(パフォーミング)では、チームに結束力と一体感が生まれ、さらに成果が上がるようになります。
 
この段階では、メンバーがチームへの帰属意識を持ち、お互いにサポートしながら自発的に動けるのが特徴。
 
最も高いパフォーマンスを上げられるこの段階を目指していくのが理想ですが、形成期から段階を飛ばして機能期に移ることはできません。
 
 

タックマンモデル活用のコツは「混乱期」と「規範期」

 
最後に、タックマンモデルを組織開発に活かすうえで大事なポイントを押さえておきましょう。
 
チームとして最終的に目指したいのは「機能期(=パフォーマンスが上げられる状態)」ですが、そのためには、そのチームに相応しいノーム(規範)が必要です。このノームは掲げれば作られるものではなく、「混乱期」における対立や衝突があって、結果的に生まれます。
 
タックマンモデルでは、「混乱期」における対立や衝突、「規範期」におけるノーム(規範)の醸成が重要であることを教えてくれます。
 
 

「混乱期」…あえて対立・衝突する勇気を持つ

 
チーム内で衝突が起き、一時的に成果が低下する「混乱期」はいいイメージを持ちにくいかもしれません。
 
しかし、お互いの考えや価値観を知り、個性や持ち味を活かすためには必要不可欠。たとえ対立してでも、本音で意見交換をする機会をあえて作りましょう。
 
上司や先輩に意見したり、自分の価値観・モットーを伝えるのは勇気のいることですが、お互いに干渉しないままでは、次のフェーズに進めません。
 
 

「規範期」…ノーム(規範)によって、共有された価値観が生まれる

 
ここでいうノーム(規範)は、ただ掲げるだけではNGです。混乱期の健全な衝突を経て、それぞれが納得感を持って価値観を共有できることが重要です。
 
また、組織に停滞感があるときには、望ましいノームを共有できてないケースが多々あります。望ましくないノームが生まれてしまうと、会議時間の延長や遅刻の扱いなど日常的な業務にも悪影響が生まれるので、改めて見直してみましょう。
 
 

タックマンモデルの理解を深める本は?

 
 

 
「タックマンモデル」というフレームワークは理解できたものの、その具体的な活用やチームに起こる変化をイメージしたい方には、こちらの書籍がおすすめです。
 
「ザ・ファシリテーター」は、タックマンモデルをはじめ、ジョハリの窓やSWOT分析、プロセスマッピングなど、チームビルディングに欠かせないフレームワークを体系的に学べる1冊。
 
相互理解をサポートし、組織を活性化させる「ファシリテーター」の役割やノウハウを理解することができます。
 
ファシリテーターを目指す人はもちろん、チーム形成や組織づくりに悩んでいるチームリーダーやマネージャー層にもおすすめ。
 
読みやすいストーリー形式になっているので、楽しみながら読み進められるのも魅力です。
 
 

タックマンモデルを組織開発に活用するなら、研修プログラムの受講もおすすめ

 
タックマンモデルへの理解を深めても、自分一人の力でチームを動かすのは至難の技。
 
効果的な組織開発のためには、企業や部署単位での研修プログラムを受講するのも一つの手です。
 
たとえば、弊社が提供している「クエスチョンサークル」。タックマンモデルの考え方をベースにした「アクションラーニング(質問会議®)」を取り入れ、少人数のチームで半年間にわたって組織開発を行うプログラムです。
 
組織内のメンバーだけでは変化を起こしにくい場合でも、こういった社外のプログラムが持つ知見や権威性を上手く利用することで、スムーズに組織開発を進めることができます。
 
 

タックマンモデルをチームビルディングに活かそう

 
タックマンモデルへの理解を深めれば、チームの現状を把握し、組織開発に活用することが可能です。
 
「今は混乱期だから、本音で語り合う機会を積極的に作ろう」といったように、ぜひ日々の業務に活かしてみてはいかがでしょうか?
 
なお弊社では、そんなタックマンモデルのフレームワークを活用した「クエスチョンサークル」のセッション体験会、組織開発相談会をおこなっています。

興味がある方は、ぜひこちらからお問い合わせください