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ダブルループ学習の意味や価値を解説!役立つフレームワークは?

 2020.10.04
 

既定の枠組みや前提を見直し、現状打破に導いてくれる「ダブルループ学習」。
 
改善に向けてPDCAを繰り返す「シングルループ学習」と対比される概念ですが、実際どのような考え方でしょうか?
 
ダブルループ学習を理解するうえで知っておきたいフレームワークも合わせてご紹介します!
 

 
 

ダブルループ学習とは

 

 
「ダブルループ学習」とは、既存の枠組みや前提そのものを疑い、新しい考え方や行動の枠組みを取り込む学習プロセスのこと。
 
過去の学習や成功体験を通して獲得した考え方や行動の枠組みのうえで問題解決を図る「シングルループ学習」を改善のプロセスとするなら、「ダブルループ学習」は「改革」と言えます。
 
例えば、自動車の燃費向上を目指している自動車メーカーがあるとしましょう。ここで、エンジンの改良による改善を図るのは「シングルループ学習」。一方で、「どのようなエネルギーが相応しいか?」と前提となるビジョンそのものを見直し、大きな改革を生み出すのが「ダブルループ学習」です。
 
 

ダブルループ学習によって生まれる価値は?

 
ダブルループ学習が生み出す価値は、既存の枠組みや前提が変わることで、本質的な問題を発見したり、大きな変化を生み出せること。
 
そのためには、一度体得した学習や成功体験をあえて排除し、新しい学習を得る「アンラーニング(学習棄却)」が必要となります。
 
環境変化の激しい今日、シングルループ学習だけで組織が環境に適応し生き残っていくことは難しく、時には、過去の成功体験に基づく固定観念をアンラーニングすることが必要になります。
 
ダブルループ学習によって新たな前提や枠組みを取り入れ、それをシングルループ学習によって反復強化していくことが重要となります。
 
また、表面的な問題を作り出している本質的な問題を探り、根本から働きかけることができるのもポイントです。
 
 

ダブルループ学習を促すフレームワーク3つ

 
続いて、ダブルループ学習の理解を深め、実際に活用していくうえで役立つフレームワークをご紹介します!
 
 

①リフレーミング

 
水の入ったコップを見たときに、「あと半分しかない」と思うか、「まだ半分もある」と思うか。このように、物事を見る枠組みを捉え直すことを「リフレーミング」といいます。
 
よく言われる例えですが、シューズメーカーのビジネスマンが、アフリカの誰も靴を履いていない未開の地に着いた際に、「ここには需要がない」とみるか、「潜在的な市場が大きい」とみるかで、行動や結果は大きく違ってきます。
 
ダブルループ学習でこれまでの前提を疑う際には、このリフレーミングを意識すると、視野を広げて新しい考え方に気づきやすくなります。
 
 

②技術的問題と適応課題

 
知識の有無や技術的な可否ではなく、ものの見方を変えたり、周囲との関係性が変わらなければ解決できない問題のことを「適応課題」といいます。
 
一方で、解決策が既に分かっており、知識やスキルを身につければ解決できるような問題が「技術的問題」です。
 
ビジネスシーンでは、目先の技術的問題にばかり着目し、職場の人間関係など隠れた適応課題に気づけていないケースがよく見受けられます。
 
初めは「技術的な問題」と思えた問題も、これは「適応を要する課題」と捉えてみると、ダブルループ学習が生まれるきっかけになります。
 
 

③クリエイティブ・テンション

 
クリエイティブ・テンション(創造的緊張)とは、理想(ビジョンやありたい姿)と現実(現状の問題や不具合)のギャップが、個人や組織の成長を促すエネルギーとなる、という考え方のこと。
 
これは「学習する組織」で紹介されている考え方で、ゴムを上下に引っ張り、上をビジョン、下を現実としたときのテンション(緊張関係)で例えられています。
 
ありたい姿をビジョンとして描き、現実を明確に捉えると、ビジョンと現実のギャップ(テンション)が明らかになります。このテンションは、ゴムが縮むように解消しようとする性質があり、それが成長を促すエネルギーとなります。
 
シングルループ学習では、現状の問題や不具合を改善しようとすることに意識が向きやすいのですが、ビジョンやありたい姿が明らかになると、ダブルループ学習が生まれやすいです。
 
 

ダブルループ学習を実務で役立てよう

 
一般的に、既存の枠組みや前提を疑うことは難しく、ダブルループ学習を活用するには、そのフレームワークを意識的に取り入れることが重要です。
 
現状のビジネス課題からなかなか抜け出せないときには、ぜひ意識的にダブルループ学習を取り入れてみてください。
 
また、ダブルループ学習を職場で実践的に取り入れるには、弊社の組織開発アプローチ「クエスチョンサークル」も効果的です。
 
「クエスチョンサークル」のプログラムは、チームで「質問」と「回答」、そして「振り返り」を繰り返し、問題を再定義しながら解決策に落とし込んでいくのが特徴。
 
他者からの問いを受けて考える過程で、いろんな視点を獲得しつつ、無意識の枠組みを外すことに繋がります。

組織開発などに興味のある方は、ぜひこちらからお問合せください