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フォロワーシップとは?組織開発に活かすコツやリーダーシップの意外な問題点も解説

 2020.10.02
 

近年、従来のリーダーシップと並んで注目されるようになった「フォロワーシップ」を知っていますか?
 
フォロワーシップは、いわゆる100人の壁を突破し、企業や組織を成長に導くうえで非常に重要な意味を持っています。
 
今回は、そんなフォロワーシップの意味や、組織開発に活かすコツを解説します!
 

 
 

フォロワーシップとは

 
フォロワーシップとは、組織のリーダーを支援し、能動的・自律的に考えて行動することを指します。
 
一般的に、リーダーシップというと上司や経営者が発揮するものというイメージがありますが、フォロワーシップは、“権限がなくても誰しもが発揮できるリーダーシップ”です。
 
 

フォロワーとはどんな人?

 

 

 
フォロワーシップを発揮する「フォロワー」を理解するうえで役立つのが、このイノベーター理論。マーケティングで用いられるフレームワークです。
 
新しい商品やサービスが普及するときには、まず「イノベーター」と呼ばれるごく一部の人が導入することから始まります。
 
そして、イノベーターに続くのが「アーリーアダプター」。世の中の流行に大きな影響を与えるインフルエンサー的存在です。
 
この関係を組織論でイメージすると、イノベーターがリーダー、アーリーアダプターがフォロワーにあたります。
 
アーリーアダプターがイノベーターをフォローし、後の「アーリーマジョリティ」を巻き込んでいくように、フォロワーは、事業を推進していくうえで、重要な役割を果たします。
 
 

フォロワーシップの行動・役割とは?

 
リーダーとフォロワーについて理解するのには、TEDのプレゼンで使われた有名な以下の動画があります。
  

 

ここで注目したいのが、最初の男性に続いて踊り出した2番目の男性。
 
この動画を使ったプレゼンでは、「最初のフォロワーの存在が1人のバカをリーダーへと変えるのです」と語られました。
 
この男性が勇気を持って続き、手招きをして周囲を巻き込んでいったことで、1人の男性から始まったダンスは大きなムーブメントへと変わっていきます。
 
このように、リーダーに次いで行動を起こし、周囲を巻き込んでいくことこそ、フォロワーの重要な役割といえるでしょう。
 
 

 従来の「リーダシップ」の意外な問題点

 

 

  
新たなビジネスを創業し、成功モデルを確立した多くの企業が、創業期から拡大期への壁、いわゆる100人の壁に直面するといわれています。
 
ここで課題となるのが、従来型のリーダーシップです。
 
創業期では、多くの場合トップの統率力が不可欠ですが、拡大期では、トップには現場の様子が見えにくくなると同時に、現場が自走できることが重要になってきます。
 
しかし、創業期では機能していたトップの統率的なリーダーシップが強すぎると、社員は自走しにくくなってしまいます。ここに、従来の統率型リーダーシップの課題があります。
 
社員が指示待ちになったり、顔色を伺ったりと自走しない状態では、企業の成長は見込めません。
 
ここで重要となるのが、支援型リーダーシップです。
 
一般的に、部下が上司など立場が上の人に対して、フォロー・サポートするイメージを持たれることが多いフォロワーシップですが、逆に、部下のリーダーシップを上司の立場でフォロワーシップを発揮していくことが、まさに支援型のリーダーシップなのです。
 
 

 フォロワーシップを発揮するポイント

 

 

  
カーネギーメロン大学のロバートケリー教授は、フォロワーをこのような5つの類型に分けて捉えました。
 
縦軸は、独自のクリティカルシンキングを持っているか、横軸は、積極的関与があるかを表しています。
 
 

◆フォロワーの類型

・模範的フォロワー(右上)
・順応型フォロワー(右下)
・孤立型フォロワー(左上)
・消極的フォロワー(左下)
・実務型フォロワー(中央)

 
目指すべきは、右上の「模範的フォロワー」です。無批判な考え方に陥ることなく自分なりの考えを持ち、主体的に行動できるフォロワーです。
 
逆に、順応なイエスマンになってしまう「順応型」や、批判的な視点を持つだけで行動しない「孤立型」、無批判で消極的な「消極型」は理想的なフォロワーとはいえません。
 
また、批判的思考と積極的関与の特徴をバランスよく持つものの、自分の業務範囲以外のところでフォロワーシップを発揮しない「実務型」も注意が必要です。
 
フォロワーシップを目指すときには、ぜひこれらの類型を意識して自身の行動を振り返ってみてください。
 
 

 フォロワーシップの理解を深める本

 
 最後に、フォロワーシップについてより深く知ることができる著書を2冊ご紹介します!
 
 

 ①リーダーシップからフォロワーシップへ(中竹竜二)

 

 

 
早大ラグビー部監督となった中竹竜二氏が、「カリスマリーダー不要の組織づくりとは」について語った1冊。
 
カリスマと呼ばれた清宮克幸氏の後任というプレッシャーを背負いながらも、大学選手権2連覇に導いたマネジメントやフォロワーシップのあり方が明かされています。
 
組織チーム全体を巻き込んで成果を上げたいときに参考になるメソッドが満載です。
 
 

 ②ザ・フォロワーシップ

 

 

 
 2007〜2008年の「トップリーダーシップ・コンサルタント」ベスト100にも選ばれた著者が語る、リーダーと信頼しあえる関係を築き、充実した仕事人生を送るための実践ガイド。
 
フォロワーとなる部下が勇気を持って、先輩・上司にフォロワーシップを発揮するための考え方や実践的なアドバイスが書かれています。
 
「部下としてのフォロワーシップ」に重点が置かれているため、上司や組織との関係に悩みを抱える若手にもおすすめの1冊。
 
 

 リーダーを支える「フォロワーシップ」

 
組織拡大や、チームの目標達成において重要な役割を担う「フォロワーシップ」。
 
リーダーシップを発揮しやすくなったり、新たなリーダーが生まれるのも、リーダーに続いて周りを巻き込んでいくフォロワーの存在があってこそです。
 
組織における立場に関わらず、ぜひ今日からフォロワーシップの発揮を意識してみてください。