HOME | コンテンツ | ワールドカフェの効果とは?ビジネスで使える進め方や事例を解説!

ワールドカフェの効果とは?ビジネスで使える進め方や事例を解説!

 2020.09.22
 

活発な意見交換をする対話手法として、多くの場面で導入されている「ワールドカフェ」。
 
ビジネスシーンでも注目されている背景には、会議室で行われる日常的な会議とは異なる、ワールドカフェならではの「メリット」があります。
 
今回は、そんなワールドカフェの進め方や効果について、事例を交えてわかりやすく解説します!
 

 

 
 

ワールドカフェとは?

  
ワールドカフェとは、カフェにいるときのようにリラックスした雰囲気でおこなう対話手法のこと。
 
少人数に分かれたテーブルで自由に対話を楽しみ、他のテーブルのメンバーとシャッフルしながら対話を続けるのが特徴です。
 
結論を出す必要がなく、会議室でおこなわれる会議以上に活発的な意見交換ができる、参加者全員の意見や知識を共有できるといったメリットがあります。
 
 

ワールドカフェで期待できる効果

 
ワールドカフェでは、次のような効果が期待できます。
 

【ワールドカフェの効果】
①発言しやすい対話環境を作れる
②参加者全員の意見を集められる
③共感が生まれる

 
1つめは、発言しやすい環境を作れること。ワールドカフェでは、4~5人程度の少人数でテーマ(問い)について話す対話形式のため、発言しやすく、一人ひとりの発言機会も多く得られます。
 
2つめは、参加者全員の意見を集められること。ラウンド1〜ラウンド3のラウンドごとにメンバーをシャッフルすることで、たとえ大人数でも、多くの意見や知識を共有することが可能です。
 
3つめは、共感が生まれやすいこと。少人数かつ対等な人間関係として対話を楽しむスタンスでおこなうワールドカフェでは、視点が違うアイデアも気軽に出すことができ、共感・親しみが生まれやすくなります。
 
 

ワールドカフェの基本的な進め方

 

 
ワールドカフェは、基本的に上記のような流れで進行していきます。
 
1ラウンド15〜20分程度とし、ラウンドごとに別テーブルに移動してメンバーをシャッフルしつつ、ラウンド3まで対話を繰り返します。
 
また、ワールドカフェでは思いついたことやアイデアを、紙に書き残すのが特徴。各テーブルに準備した模造紙とペンを使い、文章やイラストを自由に書いていきます。
 
なお、話し合うテーマ(問い)は、全ラウンドを通して1つに設定するのが一般的。しかし、ラウンドごとに異なるテーマを設定したり、同じラウンドでもテーブルごとに異なるテーマを設定したりするケースもあります。
 
 

事例(テーマ)ごとに、3つの進行方式を解説!

 
ワールドカフェの進行方式は、話し合うテーマ(問い)によって少しずつ違ってきます。
 
①全ラウンドを通して1つのテーマ(問い)を設定する場合
②ラウンドごとに異なるテーマを設定する場合
③テーブルごとに異なるテーマを設定する場合
 
それぞれ、具体例を交えて見ていきましょう。
 
 

①全ラウンドを通して1つのテーマ(問い)を設定

 

テーマ(問い)の例
「リモートワークが浸透したときに私たちに起こる変化は?」

 
この場合は、ラウンド1〜3の全ラウンドで同じテーマ」について対話をしていきます。
 
3ラウンドを通して、1つのテーマ(問い)について対話を繰り返すことで、多くのメンバーから多様な視点を得られたり、話しながら自分の考えをより深めたりできるのがメリットです。
 
 

②ラウンドごとに異なるテーマを設定する場合

 

テーマ(問い)の例
ラウンド1「この社内プロジェクトで職場にどんな変化が生まれたか?」
ラウンド2「プロジェクトを通して自分が得たものとは?」
ラウンド3「ここでの経験を、今後の仕事にどう活かしていきたいか?」

 
上記のように、あるプロジェクトやワークショップなどの振り返りをおこなう際には、ラウンドごとに問いを変える進め方が有効です。
 
ラウンド1〜3で問いを変えることで、対話内容や参加者の思考に方向性を持たせ、より深い考察を促します。
 
 

③テーブルごとに異なるテーマを設定する場合

 

テーマ(問い)の例
◆全ラウンド共通のテーマ(問い)
「一体感のある組織を目指すうえで、自社が抱えている問題は何か?」

◆各テーブルのテーマ(問い)
テーブル1「部署間連携」
テーブル2「ワークモチベーション」
テーブル3「ナレッジ共有」

 
職場における問題意識などをテーマにする場合は、上記のように「テーブルごと」にテーマを設定して話し合いを進めることもあります。
 
この場合は、大テーマである「一体感のある組織を目指すうえで、自社が抱えている問題は何か?」に対し、小テーマとなる「部署間連携」「ナレッジ共有」などを各テーブルに設定。
 
ラウンド1〜3を通して、自分が話したいテーマのもとへ移動して対話を繰り返します。
 
50名を超えるような大人数や、参加者によって関心や問題意識が異なる場合には、この進め方が有効です。
 
 

ワールドカフェをビジネスで活用する際の注意点は?

 
ワールドカフェを実践する際に注意したいポイントを解説します!
 
 

事前準備で「テーマ(問い)」の立て方を見直そう

 
ワールドカフェでは、前提として「テーマ(問い)」の立て方が非常に重要。というのも、「問いの立て方」こそが、対話の質や参加メンバーの熱量を左右するためです。
 
たとえば、「どんな新商品を開発すればいいか?」という問いについて考えてみましょう。
 
この問いは、意味は通じるものの、対話をするうえでは抽象度が高く、話しにくいと感じる人も出てきます。そこで今度は、問いを少し変えてみましょう。
 
「今、生活者が求めているのはどんな商品か?」
「自分が『あったらいいな』と思う(思った)商品は?」
 
上記のように、具体的に想起できたり、自分ごととして捉えられる問いを立てることで、対話の質はグッと上がります。
 
そのほか「生活者が不便を感じている生活シーンとは?」など、別の角度から問いを設定するのも効果的。より話し合いが盛り上がりやすくなります。
 
ワールドカフェをおこなうときには、最初に「テーマ(問い)はこれでいいのか?」と考えてみてくださいね。
 
 

対話で意識したい「4つの注意点」

 
ワールドカフェを実践する際には、次の4つのポイントを意識しましょう!
 

【ワールドカフェにおける4つのポイント】
①語る
②聴く
③書く
④守秘義務

 
 

① 語る

 
ワールドカフェでは、リラックスして対話を楽しむ姿勢が大切です。自分が思ったこと、感じたことは素直に口にしていきましょう。
 
話す際には、文章を短めにし、話を簡潔にまとめる意識を持つのもポイント。相手に伝わりやすくなるうえ、多くの人が発言のチャンスを得られます。
 
 

②聴く

 
相手の意見やアイデアを聴くときには、否定・批判しないで受け止めることが重要。
 
ワールドカフェは、1つの正解を導き出す議論・討論ではなく、対話の場。自分と異なる意見が出ても、視点の違いを楽しみましょう。
 
対話を促進するには、テーマを深める(例:「具体的には?」)、または広げる(例:「他には?」)ような質問を投げかけるのも効果的です。
 
 

③書く

 
対話の内容や、対話中に浮かんだアイデア・考えたことは、各テーブルの紙にどんどん書き加えていきましょう。
 
文章はもちろん、〇×△といった記号、表を使ってまとめたり、イラストを描いたりしてもOK。関連性のある内容を、線で繋げてみるのもいいでしょう。
 
 

④守秘義務

 
緊張せず、リラックスした雰囲気で進められるワールドカフェでは、守秘義務を守ることも大切なエチケット。
 
お互いの安心安全な対話の場づくりとして、「この場のことはこの場限り」と割り切りましょう。
 
なお、話したくないことは無理に話す必要はありません。
 
 

ワールドカフェによる対話で、チームを活性化しよう

 
毎回決まった人しか話さない会議とは違い、結論を出す必要がなく、参加メンバーが自由に意見やアイデアを出しやすいのが利点の「ワールドカフェ」。
 
リラックスした雰囲気で、共感や親しみも生まれやすいことから、組織課題を解決するための対話手法としてもおすすめです。
 
ぜひこれを参考に、職場でワールドカフェを実践してみてはいかがでしょうか?